地蔵札の札打ち


【説明】

地蔵札の札打ちは、故人の四十九日間の冥土の旅に際して、その道中祈願として初逮夜までに行われています。


これはどうやら全国的なものではなく、地蔵信仰の拠点である大山寺の影響による、雲伯地方の風習のようです。


しかし、冥土で道先案内をすると言われるお地蔵様に、故人の冥福を祈り親族が札打ちという加行をすることは、葬儀直後の追善供養やグリーフワークとしても、大変意義のあるものだと思います。(個人的に「お地蔵さんのオリエンテーリング」と呼んでいます)


地域によって巡拝する場所が違い、松江市内では「松江六地蔵」と呼ばれる6カ所、安来では清水寺の境内を、それぞれ札打ちで巡拝されるようです。


当寺HPでは、昔から出雲郷地区の方々が回られている巡路を紹介します。(「松江六地蔵」はこちらをご参照ください。)


なお、便宜上各札所に数字を振っていますが、その順番通りに回らなければいけないわけではありません。


また、全ての札所を回らなくても構いませんが、より多くの札所にお参りされたほうが、お地蔵様のご加護をより多く受けることができます。


また札所名はすべて、便宜上表記したもので、正式名称ではありません。


【準備】

服装は喪服ではなく、歩きやすいように軽装で構いません。

予め、地蔵札に「戒名」「お参りの日付」「お参りする人の名前」を書いておきます。

なお、地蔵札はこの界隈の葬儀会社であれば在庫をお持ちなので、そちらでお求めください。(当寺に在庫はございません)


糊(一部の札所は貼って納めます)


線香とライター(線香を差せるところで供えます)

宗淵寺/願興寺

島根県松江市にある曹洞宗寺院・臥龍山宗淵寺と、境内に奉祀されている出雲観音霊場第二十三番札所・新美山願興寺からのお知らせや山内行事の報告、さらに住職や寺族、檀信徒の日暮らし、心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつづっています。

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