東日本大震災パネル展「巡る、悼み。〜大震災に縁(よ)り添う僧侶たち〜

平成24年、東日本大震災の翌年に企画されたパネル展「巡る、悼み。〜大震災に縁(よ)り添う僧侶たち〜」。当時、全国曹洞宗青年会に出向していた副住職が企画に関わり、各所にて開催されたこの展示を、大震災から9年目のこの日、関係者のご厚意によって、ここに謹んで深い祈りと共に公開させて頂きます。

写真家・國森康弘氏による作品と、青年僧侶が被災地で活写した写真の数々などで構成されています。

あの日、東京で会議中だった私は、震度5強の揺れを体験しました。しばらくはその感覚を体が覚えていましたが、傷が癒えるかのように、段々と、その感覚が薄れていくの感じています。
今年は被災地の慰霊も行けませんでした。
未曾有の体験を思い出そうと、今朝は発災直後に全曹青内で取り交わしていたメールを読み直しました。
14時を過ぎて、敬虔な気持ちを高めようと思った矢先、観音霊場巡拝の団体がお参りになって、御朱印などの対応のためバタバタしましたが、これもありきたりな日常のひとコマ。何とか14時46分には準備が間に合い、鳴鐘と共に祈りを捧げることができました。あの日も、今日のように春を待つ麗かな日だったでしょうか。

自然災害が頻発し、現在はコロナ禍の最中にありますが、あの時の気持ちと志しを失わないために、このパネル展を再掲させて頂きます。(副住職 記)

宗淵寺/願興寺

島根県松江市にある曹洞宗寺院・臥龍山宗淵寺と、境内に奉祀されている出雲観音霊場第二十三番札所・新美山願興寺からのお知らせや山内行事の報告、さらに住職や寺族、檀信徒の日暮らし、心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつづっています。

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