懐奘禅師像

 

今年2月に、宗務所の檀信徒本山研修会の事前視察に、滋賀県高島市・朽木の興聖寺様に拝登して、ご住職から打ち合わせかたがた、色々なお話を伺うことが出来ました。

その中で私が驚いたのは、開山堂に祀られている孤雲懐奘禅師像(永平寺二祖、興聖寺開山)が、元は永平寺承陽殿の御上檀に祀られていたもの、というお話でした。

その昔、火災によって承陽殿の道元禅師像が焼失した際、代わりに興聖寺様に祀られていた道元禅師像を差し上げたのだそうです。その見返りに承陽殿に祀られていた懐奘禅師の御尊像を承ったというのです。


宗侶の方であれば、これがどれだけすごいことなのかは説明不要だと思います。一生に一度、永平寺で瑞世拝登(本山で一夜住職を勤めることで、住職になる資格を得るための通過儀礼)した時にだけ見えることのできる、絶対秘仏の五大尊(道元禅師以下、五代住職までの御真像)。元はその一つだった御尊像と、こうして間近に見えることのできる法悦は、今回のご縁がなければありませんでした。(副住職 記)

宗淵寺/願興寺

島根県松江市にある曹洞宗寺院・臥龍山宗淵寺と、境内に奉祀されている出雲観音霊場第二十三番札所・新美山願興寺からのお知らせや山内行事の報告、さらに住職や寺族、檀信徒の日暮らし、心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつづっています。

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