4/10 出雲観音霊場巡拝のご報告

4月10日、願興寺観音講主催の第69回出雲観音霊場巡拝が開催され、22名の方が参加され、1名の方が代参を託されました。
巡拝の最初は、観音講の活動拠点である願興寺に集合して、道中祈願のお勤めをします。
その後、バスに乗り込んで移動。感染症対策を講じながら、バスの中も十分間隔を取りました。

【第三十一番 満願寺】

今回の1ヶ寺目は、松江市浜佐陀の満願寺。

観音堂にお参りに後、巡拝者は境内に設置された「四国札所」の巡拝石を歩いて、お遍路の追体験をされました。


接待していただいたご住職夫妻は「こんなに大勢の巡拝は久しぶり」と仰っておられましたが、この巡拝の参加数も、コロナ前から半減。結果的にフィジカルディスタンスに繋がっていることを、「せめてもの救い」と思うことにします。


「一度止めた恒例行事に、なかなか参加者が戻ってこない」。ご住職がこうも仰いました。
この巡拝も手探りながら、コロナ発生直後の1回の中止だけで、以降はなんとか実施を続けているので、この人数で踏み止まっているのかもしれません。
コロナ禍で減ってしまった人並みを取り戻せるのか。どこのお寺も心配がつきません。

【第二十八番 成相寺】

庫裡に大きなワンちゃんが係留されていました。落ち着いた佇まいだったので老犬かと思いましたが、ご住職によるとまだ4歳とのこと。


【第二十七番 千光寺】

無住だと思っていた千光寺の庫裡に人影が。

住職後継者の方が、近頃になって岐阜から親子3人で移住され、今はこちらにお住まいとのこと。

ようこそ島根へ!

【第二十五番 澄水寺】

枕木さんの裾野にある澄水寺でのお参りが終わって、午前中は終了。市街に移動して『松江地ビール館』で昼食を摂りました。
この度の巡拝は「再発見!あなたのしまねキャンペーン」の適用となり、参加者にはクーポンも配布され、みなさん地ビール館の売店で大量のお土産を購入。両手に袋を抱えてバスに戻ってこられました。


【第三十番 金剛寺】

午後は東長江町の金剛寺へ。「美人の泉」とされる阿伽井水が有名なお寺です。
昨年の豪雨の影響で、途中の道が通行止めとなり、朝日寺との分かれ道でバスを降りて、歩いてお寺に向かいました。

参道の桜が綺麗で、思わず被写体として撮られてしまいました。

【第二十九番 朝日寺】

出雲札最大の難所、朝日寺。

気温も上がって(最高気温23度)、みなさん青色吐息で、片道30分ほどの登山道を歩かれました。

山頂の休憩所ではカップラーメンやジュースが売られており、ご住職が「せっかく登ってこられるので、精一杯のご接待を」と仰っておられました。

日曜日の日中ということもあってか、この日は登山道をすれ違う参拝者も大変多かったです。

【特別札所 一畑寺】

この日の最後は、平田の一畑寺。
観音堂でお参りののち、本堂で副住職さんからお話を賜ることができました。
時節柄、花御堂もあって、参加者は甘茶に舌鼓を打ちました。


巡拝が終わって、ホッとされたある参加者の方が、こう言われました。

「コロナになって、外に出る機会も少なくなって、家の中ばかりいると、気も滅入ってしまう。札打ち(巡拝)はちょうど良い外出の口実にもなるし、歩きながら日の光を浴びて、観音様に手を合わせると、とても清々しくなる」。


本当はコロナ禍で開催するのも憚られる状況なのですが、巡拝が「心の健康」につながるのかもしれないと思い、主催者としてもとても嬉しいご感想でした。(住職 記)



宗淵寺/願興寺

島根県松江市にある曹洞宗寺院・臥龍山宗淵寺と、境内に奉祀されている出雲観音霊場第二十三番札所・新美山願興寺からのお知らせや山内行事の報告、さらに住職や寺族、檀信徒の日暮らし、心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつづっています。

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